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1925年、デンマークの若きエンジニア、ピーター・バングとスヴェン・オルフセンが屋根裏部屋でラジオを製造したのが、バング&オルフセンの始まりだ。当時は湿式電池を採用したラジオが主流だったが、バング&オルフセンは家庭用電源でも使えるようにラジオに改良を加えた。バング&オルフセンの名を世に知らしめた Beomaster は1964年に開発されたスリムなトランジスタラジオで、外観のデザインは他社が競って真似するほど秀逸なものだったという。
それから約30年後の1995年、バング&オルフセンはラジオ内臓の6連奏CDプレーヤー BeoSound 9000 を発表。これが世界中で大ヒットとなり、バング&オルフセンファンの間でいまだに根強い人気を誇っている。バング&オルフセンの製品は、現在までに18台が米ニューヨーク近代美術館の永久保存デザインコレクションに選ばれており、このことからもバング&オルフセンのデザイン性の高さがわかるだろう。
バング&オルフセンのオーディオシステム BeoSound 9000 の価格は、CDプレーヤーだけでも55万円強と非常に高価。しかし、本物にこだわるマニアにはたまらない逸品となっている。バング&オルフセン専門店のバング&オルフセン・ストアは全国に22店舗あり、バング&オルフセン特約店でも販売されている。先ごろは自動車メーカーのアウディとのコラボレーションで、バング&オルフセン初のカーオーディオシステムが発表された。いつかはバング&オルフセンで好きな音楽を存分に聴ける身分になりたいものだ。
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