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吉田カバンの創業は1935年。「使うほどに馴染み、長く愛用される」がコンセプトのポーターは、1962年発表の吉田カバンの主力ブランドだ。現在は全国に吉田カバンの直営店とＦＣ店を展開し、ポーター取扱店も約800店舗ほどある。ポーターというブランド名は、ホテルなどで客のカバンを運ぶポーター（運搬人）から取ったそうだ。
ポーター開発のヒントは、吉田カバンの創業者である吉田吉蔵が関東大震災のときに２本の紐で家財道具を縛って運び出した経験に基づいている。たった２本の紐で物を運ぶという行為は、カバンの機能の原点であると言える。カバンとは、第一に物を運ぶ道具でなければいけない。この創業者の考え方が、吉田カバン・ポーターの製品づくりに生かされているという。
ポーターの人気の秘密は、軍隊で使われるカバンの丈夫さを取り入れ、ポケットひとつの位置にまでこだわったデザインにある。吉田カバンのポーターは、機能・丈夫さ・デザインというカバンの全要素が意識されている。ポーターのファンは男性が中心で、女性に人気の海外ブランドとターゲットを住み分けているのも特徴。創業70年を記念して吉田カバンの歴史をまとめた「吉田カバン完全読本」も大反響を呼んでいるようだ。
吉田カバンのポーター愛用者は有名人にも多く、吉田カバン完全読本の中にも木村拓哉、中田英寿、小泉今日子などから寄せられたメッセージが綴られている。海外でもポーターの人気は高く、ギターの神様エリック・クラプトンなどもポーターを愛用しているそうだ。偽ブランド商品が出回る昨今、世界的な人気を誇る吉田カバンのポーターがコピーされたのは当然の流れなのかもしれない。
吉田カバン・ポーター｜吉田カバン完全読本
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