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ヒンドゥー教徒が聖なる川とするガンジス川は、その水につかれば全ての罪が清められると信じられている。ガンジス川のほとりには、インド中からヒンドゥー教徒が集まる聖地が数多く存在している。そのため、ガンジス川では信者たちが沐浴をする様子が見られ、ときには死者を流すことさえある。そんなガンジス川も近年は汚染が深刻化しており、既に安全に沐浴できるレベルではなくなっているという。
ヒンドゥー教最大の聖地と呼ばれるベナレス市では、ガンジス川での沐浴などを目的として、年間100万人ものヒンドゥー教徒が訪れる。しかしベナレス市の下水処理能力は下水排出量の3分の1に過ぎず、処理しきれない下水や生活廃水はガンジス川に大量に流入して汚染の原因となっている。
ガンジス川の急激な汚染を改善するために、日本は100億円以上の円借款を供与して、下水処理場の下水管の建設・改修や、沐浴場での公共トイレの設置などを推進しているそうだ。日本は知らないところでいろいろと国際協力しているんだな〜と思う反面、その前に国内政治をきちんとやってほしいと強く願わずにはいられない。
インド・ガンジス|ヒンドゥー