デザイン性の高いインテリアからは、やや冷たい印象を受けることが多い。でも、それが木で作られているというだけで、どんなに無機質なデザインであっても、なんとなく温かみを感じることができる。その木の温かみが、心地よい安心感を生み出してくれる気がする。リビングには木製の椅子やスツールを置いて、くつろぎの空間を演出してみたい。
■ 柳宗理 バタフライスツール
バタフライスツールは1954年に発表された柳宗理氏の代表作。2枚の成形合板を組み合わせただけの構造ながらも、その優美な姿はまるで蝶がヒラヒラと飛んでいるよう。そのイメージ通り、このスツールの名前もバタフライという。バタフライスツールはパリのルーブル美術館やニューヨークの近代美術館など世界各地の美術館に収集されているほどで、国内だけでなく海外でも高く評価されている。また、バタフライスツールはシンプルだからどんなテイストのインテリアとも相性が良く、モダンなリビングやアジアンテイストのダイニング、和室にだって合う。柳宗理のバタフライスツールは鑑賞と実用さを兼ね備えた名品だ。
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バタフライスツール■ ハンス・ウェグナー Yチェア
Yチェアは、デンマーク・モダン・デザインの代表的人物の一人、ハンス・ウェグナーの作品。Yチェアは数多いウェグナー作品の中でも最も日本人に人気があり、また最も多く売られた椅子。これまでにYチェアは全世界で50万脚以上が販売され、ダイニングチェアとして、またパーソナルチェアとして、多くの人に愛されている。Yチェアはそのほとんどが機械行程で作られているという人工的なものながら、自然な温かみはキッチリ残してある。しかもYチェアのこの滑らかな曲線のデザインは、中国明朝時代の椅子をモデルとしているという。Yチェアこそ一生付き合っていけるデザインの椅子だろう。
ハンス・ウェグナー >
Yチェア|
ダイニングチェア■ シューメーカーチェア
シューメーカーチェアが北欧でデザインされたのは16世紀。 当初シューメーカーチェアはミルキングスツール(乳搾り用)として農場で使用されていた。それが1936年にデンマークで量産されて靴職人が使い始めたことにより、シューメーカーチェア(靴職人の椅子)と呼ばれるようになったそうだ。シューメーカーチェアの座面の特徴的な形は、靴職人が毎日の作業で同じ位置に座ることによってできた窪みという言い伝えもある。職人が毎日長時間座っても疲れない椅子として、シューメーカーチェアは今日でも様々なシーンで活用されている。シューメーカーチェアはキッチンでの調理時の使用にも最適。
シューメーカーチェア|
デンマーク■ ラウンジアーム
アーリーアメリカンのライティングアームチェアを彷彿させる大きな肘掛けと幅広のシートが特徴のこのラウンジアームは、通常の椅子よりも10cm近く低い作りになっている。ラウンジアームの持つ座面の高さの差こそが、同じ生活空間においてもくつろいだ雰囲気を演出してくれるのだろう。こんなラウンジアームで風呂上がりにビールを片手に涼んだり、洋酒やコーヒーを楽しみながら読書をしたりと、自分一人だけのリラックスできる小さな空間として利用しては如何だろうか。職人の卓越した技術による洗練されたデザインと天然木が持つ温もりを、ラウンジアームに腰掛けてじっくりと堪能して頂きたい。
ラウンジアーム
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posted by Gotz at 22:33
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