かなり昔、ベジタリアンがブームになったことがあった。ご存知のとおり、ベジタリアンとは野菜しか口にしない菜食主義者のことだ。野菜中心の食生活は悪くない。しかし「野菜を中心に食べる」ことと「野菜しか食べない」ことは全く違う。人間はもともと雑食だ。健康に生きていくためには野菜だけでなく、肉も魚も穀物も食べたほうが良い。これは誰でも知っていることなのに、あるベジタリアンの親は自分の子供にも野菜しか食べさせなかった。その結果、子供は栄養失調に陥り、発育不良となってしまった事例がある。
マクロビオティックは穀類や豆類も食べるので、ベジタリアンほど深刻な結果にはならないだろう。魚や乳製品は摂るべきだとは思うが、既に発育が止まった大人にとっては比較的好ましい食生活なのかもしれない。しかし成長期の子供には、必ずしも適しているとは思えない。食事はいろいろなものをバランスよく食べるのが基本だ。そういう意味ではマクロビオティックも偏食なのだということを、きちんと理解しておく必要があると思う。
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