調査によると、この年頃の子供の約一割が既に喫煙を経験しており、その要因として映画の影響がかなり大きいことがわかったという。同教授らが532本の映画を調べた結果、その74%に喫煙のシーンが見られた。アメリカ癌学会のトーマス・グリン科学部長は「子供たちは雑誌やテレビ、スポーツイベントなどで喫煙する人を見て、タバコを吸うのは普通と考える」と指摘している。
全米映画協会のダン・グリックマン最高経営責任者は、「喫煙が健康に良くないことはわかっている」としながらも、「喫煙シーンのある映画をR指定(17歳以下は保護者同伴で鑑賞)にする考えはない」と述べている。なるべく喫煙シーンを入れない努力はするが、製作者に強制はしたくないという方針のようだ。
アメリカでは映画やゲームの暴力シーンが問題視されているが、タバコに関しても同様の流れができあがりつつある。しかし、映画やゲームによる悪影響を指摘する人たちは、それらの持つ良い面は決して言おうとしない。暴力や喫煙に映画の影響が全くないとは言えないものの、結局は保護者や監督者がきちんと子供を教育できていない言い訳のように聞こえてならない。
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