通常は、打ち上げ花火はもちろん、たとえ線香花火のような手持ち花火であっても、ニュージーランドにおいては立派な違法行為になる。しかし、毎年11月5日のガイ・ホークスデーにはニュージーランドでも花火大会が開催され、この日を含めた数日間は一般人にも花火が解禁される。
待ちに待った年に一度の解禁なので、たとえ雨だろうが強風だろうが関係ない。1家族につき平均100ドル程度を費やして、ここぞとばかりに花火を楽しむのがニュージーランド流。しかし、その数日間に集中して花火が行われるのだから、花火による火災も多い。今年も100件近い花火火災が起こり、消防の出動は400件にものぼったそうだ。
ニュージーランドの気候は乾燥しており、特に夏場には草木が枯れてしまうほど激しく乾燥する。そのために火災は広がりやすく、小さな火事でも大規模な山林火災になってしまったりする。増え続ける花火火災に消防や警察も頭を痛めており、一部では花火の全面禁止を訴える声もあがっているそうだ。
一年中が火の用心のニュージーランドで花火を禁止するのは理にかなっているような気もするが、なまじ禁止してしまうから花火の解禁日に無茶な楽しみ方をして火事が起こっているようにも思える。正しい使用方法さえ守れば、花火は危険なものではないはずなのだが・・・。
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